求職活動実績は管轄外ハローワークでもどこでも職業相談

失業保険の受給に必要な求職活動では、失業認定に通っているハローワークだけではなく、全国のハローワークのどこでも求職活動に利用できます。

居住地を管轄するハローワークに限らず、管轄外のハローワークまたはハローワーク出先機関で求人パソコンや職業相談を利用でき、その活動は求職活動実績として申告できます。

※求人パソコンの利用だけでは求職活動実績として見てもらえないハローワークがありますのでご注意ください。求人パソコンの利用が実績になるかどうか、さきにハローワークで確認するとよいでしょう。

管轄のハローワークが遠くて利用しにくいときは、転職サイトで求職活動しても良いでしょう。求人に応募したり、転職セミナーを受講しても求職活動実績になります。

ハローワーク職業相談はどんな感じか【やり方・持ち物などを解説】

ハローワークの管轄の調べ方

  1. 厚生労働省『都道府県労働局所在地一覧』のページへ行く。
  2. 居住地の都道府県名をタップして、「公共職業安定所」の一覧へ行く。
  3. 「公共職業安定所」の項目右にある「管轄一覧表」をタップすると、公共職業安定所の管轄区域を確認できる。

ハローワークは「公共職業安定所」の通称です。各地の公共職業安定所の所在・管轄区域がハローワークの管轄となります。

利用するハローワークはどこでもいい

失業保険受給中の求職活動に利用するハローワークはどこでもかまいません。管轄外のハローワークでも求職活動実績になります。

失業認定に通っているハローワークが居住地から遠い場合は、自宅近くのハローワークまたはハローワーク出先機関などを利用すると便利です。

ハローワーク出先機関とは

市区町村役場や公民館などに求職者支援コーナーが設けられていることがあります。ハローワークが併設されている公的施設には、しごとセンター、ジョブカフェ、ワークサポート、就職情報室などの名称が付いています。

管轄外ハローワークでできること

  • 求人パソコンの利用
  • 職業相談(職業紹介)
  • 就職セミナー

管轄外のハローワークでは上のような求職活動を行うことができます。求人パソコンや職業相談はどこでも利用できるようになっています。就職セミナーについては、実施していないハローワーク関連施設もあります。

職業相談はハローワークにかぎらず、転職エージェントでのカウンセリングや就業条件など話し合うことも職業相談にあたり、求職活動実績になります。

セミナーについては、転職サイトが実施する転職セミナーの受講でも求職活動実績になります。

管轄外ハローワークの種類

一般的には居住地を管轄するハローワークで求職活動を行いますが、管轄外のハローワークで行った求職活動も失業保険の求職活動実績になります。

ハローワーク関連施設

ハローワークには、特定の利用者を対象にした求職支援を行っている関連施設があります。

  • マザーズハローワーク:子育て中の方を対象に求職支援を行っています。男性でも利用可能です。
  • わかものハローワーク:35歳以下の方を対象に求職支援を行っています。
  • 新卒応援ハローワーク:新卒者の方を対象に求職支援を行っています。

求人パソコン・職業相談(職業紹介)・就職セミナー・職業訓練の案内など、ハローワークと同じような求職支援を受けられます。

ハローワーク出先機関

市区町村役場や公民館などの公的施設に、ハローワークが求職支援コーナーを併設していることがあります。

  • 若者のためのワンストップサービスセンター:名称は「ジョブカフェ」「ヤングジョブ」「ワークサポート」など地域によって異なります。若者(主に20代)の求職支援を行っています。都道府県の公的施設に併設されたハローワークが職業相談や職業紹介を行っています。
  • しごとに関するワンストップサービスセンター:通称「しごとセンター」です。都道府県の求職支援サービスと公共職業安定所の求職支援サービスが一体となった施設です。職業相談や職業紹介を行っています。

求人パソコン・職業相談を利用できます。就職セミナーを行っているところもあります。

ただし、公共職業安定所ではないため雇用保険の受給申請や職業訓練の手続きはできません。

そのほか求職活動に利用できる施設

厚生労働省が業務委託する市民団体やNPO法人などで、就職相談や職場体験などを行っています。

  • 地域若者サポートステーション:地域性の高い求職支援を行っています。

就職相談や地域企業への職場体験は、失業給付のための求職活動実績にあたります。ただし、その活動が求職活動実績になるかどうかを事前によく確認したほうがよいでしょう。

まとめ

  • ハローワークは「公共職業安定所」の通称。各地の公共職業安定所の所在・管轄区域がハローワークの管轄である。
  • ハローワークが居住地から遠い場合は、自宅近くのハローワークまたはハローワーク出先機関などを利用すると便利。
  • 管轄外のハローワークで行った求職活動も失業保険の求職活動実績になる。管轄外のハローワークでは、求人パソコンや職業相談、就職セミナーなどが利用できる。
  • セミナーについては、転職サイトが実施する転職セミナーの受講でも求職活動実績になる。

受給資格手続き・離職票提出はどこでもいいのか?

基本的には居住地を管轄するハローワークで手続きしますが、管轄外のハローワークで雇用保険受給資格を申請することは可能です。申請が受理されたハローワークで雇用保険受給資格証を発行してもらうことができます。ただ、職業紹介を受ける場合には、申請した地域の職業紹介が中心になります。

失業認定はハローワークならどこでもいいのか?

失業認定および失業手当の支給は、受給資格を決定したハローワークが行います。ハローワークならどこでも失業認定してもらえるわけではなく、雇用保険受給資格証を発行してもらったハローワークで失業認定を受けなければなりません。

求職活動実績はハローワークならどこでもいいのか?

失業給付のための求職活動には、ハローワークならどこでも利用できます。失業認定に通っているハローワークに限らず、自宅から最寄りのハローワークでもかまいません。全国のどこのハローワークでも求職活動に利用できて、その活動は実績として申告できます。

ハローワークカードはどこでも使える?

ハローワークを利用する際には、受付でハローワークカードを提示する必要があります。ハローワークカードはどこのハローワークでも使えます。

私の自宅の最寄りにはハローワーク出先機関であるワークサポートがありました。ハローワークカードを提示して職業相談して実績をつくっていました。

職業相談はハローワークならどこでもよいのか?

ハローワークで職業相談を受けると求職活動実績になりますが、職業相談はハローワーク(またはハローワーク出先機関)ならどこでも相談することができます。