雇用保険の受給中は、失業認定が近づくたびに求職活動実績で頭を悩ませるものです。
失業手当を受給するために必要な求職活動実績は、インターネット(Webの求人サイトなど)で求人に応募することでも実績になります。
直接応募できる転職サイトで求人を探して応募すれば、1社への応募を1回分の求職活動実績として申告できます。
インターネットで応募した会社名を、失業認定申告書の3-(2)応募欄に記入します。
応募したあとに、やむを得ず辞退することになっても、インターネットで応募した時点で求職活動なので、応募した事実を実績として申告すれば失業認定してもらえます。
インターネットで直接応募できる転職サイト
もくじ
求人への応募は実績か
失業の認定における求職活動実績となるもの
(1) 求人への応募(応募書類の送付、面接)
東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』
インターネットで求人に応募することは求職活動実績になります。1社への応募が実績1回分になります。
doda や リクナビNEXT などの直接応募できる求人サイトでWeb履歴書を作成しておくと、連続して応募することができます。2社に応募すれば一気に2回の求職活動実績も可能です。
応募のみ2社でも大丈夫
応募のみで求職活動実績にする場合は、2社に応募すると失業認定に必要な2回分の求職活動実績になります。
ただし、応募後の選考過程(一次面接、二次面接など)の一連の活動は、ひとつの求職活動とみなされます。
インターネット応募の流れ
- 直接応募できる転職サイトに登録する。
- 転職サイトのマイページで履歴・職歴を入力する。
- 求人を見て、サイトで応募を済ませる。
- 失業認定申告書の3-(2)応募欄に記入する。
インターネット応募では、自分で直接応募できる転職サイトを利用します。なお、転職サイトの利用にはお金はかかりません。
なんで無料?
求人を出す会社がお金を払っているからですよ。
転職サイトに利用登録すると、「カウンセリングを受けてみませんか?」という案内をもらうことがあります。ゆくゆく転職活動をはじめるつもりなら、早めにカウンセリングを受けておくと活動を始めやすくなります。エージェントの利用は無料です。
応募先を探すときのコツ
- いままでの職歴と同じ業界・業種で探すと選びやすい。
- 書類選考してくれる求人を選ぶと、検討する時間を確保できる。
応募先を探すときは、自分が経験してきた業界・業種で探すと、条件の良し悪しが見えるため選びやすいです。失業認定のときにも応募の動機として自然に見えるでしょう。
書類選考がなく、どんどん面接していく会社に応募すると、検討する時間を取ることができません。応募したあとでも、じっくり検討できるように選考過程が多い会社に応募すると良いでしょう。
もし断るときでも、時間的余裕があって断りを入れやすいです。
dodaに登録して求人情報を見る応募・面接辞退して大丈夫か
- 就職先を選ぶ自由(職業選択の自由)がある。
- 失業認定申告書が「応募」を記入する書式になっているとおり。
- 応募したあとに応募辞退・面接辞退しても、応募の活動が実績。
インターネットで応募したあとに、その応募や面接を辞退しても問題はありません。考え直すことだってあるでしょうし、見過ごした悪条件に気付くこともあります。就職先を選ぶのは職業選択の自由です。
インターネットの応募は、応募したことが実績です。これは失業認定申告書3-(2)「事業所に応募したことがある場合は、記入してください。」という書式になっているとおりです。
応募した後にやむを得ず面接辞退したとしても、応募の活動が実績になっています。
面接辞退のことわり文句
「先に他社から内定をいただきました。この度はご対応いただきありがとうございました。」
応募・面接辞退するときは、この当たり障りのない断り文句が使いやすいでしょう。
dodaに登録して求人情報を見る失業認定申告書の記入
ア 求職活動をした → (2)事業所の求人に応募したことがある場合
- 事業所名、部署:応募した会社の名称、部署
- 応募日:インターネットで応募した日付
- 応募方法:応募に使った転職サイトの名称
- 応募したきっかけ:(エ)インターネット
- 応募の結果:応募したばかりなら『書類選考中結果待ち』
ハローワークによる応募の事実確認
ハローワークは、失業認定申告書に記入された応募先企業に、本当に応募があったかどうかを事実確認することがあります。
ただ、インターネットで応募された企業すべてに事実確認することはできないので抜き打ちで確認しています。
転職サイトからインターネットで応募した場合は、応募の履歴が転職サイトに残るので、もしハローワークから疑われた場合は応募履歴をプリントして提出することで対処できます。
つまり、ちゃんと応募していれば、事実確認されたとしてもなんら問題ないということです。
企業に応募するときは、転職サイトを使ったほうが履歴が残って安心かも。
まとめ
- インターネットで直接応募できる転職サイトで求人を探して応募すれば、1社への応募を1回分の求職活動実績として申告できる。
- doda :入力しやすい。サイト自体が使いやすい。
- リクナビNEXT :入力項目が多く、応募まで手間がかかる。
- 応募のみで求職活動実績にする場合は、2社に応募すると失業認定に必要な2回分の求職活動実績になる。
- 応募先を探すときは、自分が経験してきた業界・業種で探すと、条件の良し悪しが見えるため選びやすい。
インターネットで応募した会社との面接を辞退しても、実績になりますか?
インターネットで応募した時点で実績です。失業認定申告書では「応募」を記入する書式になっているとおりです。
インターネットで応募先を検索したことは実績になりますか?
インターネットで検索しただけでは実績として認められません。応募してはじめて実績になります。
ハローワークは応募の事実確認をしてるんですか?
ハローワークは、失業認定申告を抜き打ちで事実確認しています。実際に求人に応募したのであれば、事実確認されたとしても何も問題はありません。応募履歴が残るように doda などの転職サイトから応募するのが望ましい方法です。
ハローワークとインターネットの求人はどちらがいいですか?
求職者の目的によって、どちらにも良い点があります。ハローワークの求人は地域性が高いので、地元で就職したい人に向いています。インターネット求人は、全国規模・大企業まで幅広いため、都市部で就職したい人にも向いています。
ハローワーク | インターネット求人 | |
---|---|---|
主催 | 公共職業安定所 (厚生労働省) |
職業紹介事業者 (厚生労働省認可) |
利用料 | 無料 | 無料 |
特徴 | 求職者の就職を支援。ハローワーク管轄の地域・地元企業の求人が中心。 | 転職者と企業の仲介。全国規模で都市圏、大企業の求人まで広く扱う。 |
辞退 | 求職者が企業に辞退の旨を連絡。 | マイページから辞退の旨を送信。 |