失業認定申告書3-(1)求職活動をどのような方法で行いましたか。
(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等
失業認定申告書の記載のとおり、職業紹介事業者による職業相談は求職活動実績として申告できます。
職業紹介事業者とは、厚生労働省の認可を得ている転職支援サービス、転職エージェントのことです。一般的に知られている転職エージェントなら、まず必ず認可を得ています。
転職エージェントが実施しているセミナーを受講する方法でも求職活動実績になるので、いずれ転職活動を始めるなら早いうちに登録して求職活動に利用するのが得策です。
職業相談にあたるのはカウンセリングや話し合いなどの活動です。転職エージェントでこれらの活動を行うと職業相談にあたり、求職活動実績になります。
エージェントとハロワの違い
転職エージェント | ハローワーク | |
---|---|---|
運営者 | 職業紹介事業者 (厚生労働省認可) |
公共職業安定所 (厚生労働省) |
利用料 | 無料 | 無料 |
求人の特徴 | 転職者と企業の仲介。主に全国の都市圏。大企業の求人まで広く扱う。 | 求職者の就職を支援。ハローワーク管轄地域・地元企業の求人が中心。 |
実績になる求職活動 | カウンセリング 希望条件等の話し合い 紹介に応じた話し合い 転職セミナー受講 |
職業相談 職業紹介・紹介状 訓練相談 求職セミナー受講 |
転職エージェントとハローワークを比較すると、求人の特徴に違いが見られます。
- 転職エージェント:全国の求人を一元的に扱う。全国規模の大企業の求人も多数。
- ハローワーク:ハローワークが管轄する地域・地元企業の求人が中心となる。
転職エージェントとハローワークのどっちが良いということはなく、利用者の希望する求人によって利用価値が決まります。
都市圏の転職先や全国規模の企業の求人を探すときは転職エージェント、求人の少ない地域や地元で仕事を探すときはハローワークが利用しやすいです。
求職活動で使えるエージェント
- doda :転職支援サービスの最大手。地域、年齢不問で利用可能。利用者が多く、セミナーはやや混雑気味。直接応募も可能。
- マイナビジョブ20's :20代限定の転職支援サービス。利用者・利用地域が限られるので利用者はそれほど多くない。セミナーは受講しやすい。
現在、たくさんの転職エージェントがありますが、失業保険受給中に利用しやすいのは直接求人に直接応募する方法や、転職セミナーを受講する方法で求職活動できる転職エージェントです。
doda
出典:
doda
doda は、求人サイトと転職エージェントが合体している総合転職支援サービスです。CMで見る機会も多いのでご存知の人も多いと思います。求人数(非公開求人を含む)は15万件にもなる最大手です。
サイト内で履歴書・職務経歴書を作成でき、求人ページで直接応募できます。使い回せるので、2社に応募すれば一気に2回の求職活動実績も可能です。
転職セミナーを実施しており、履歴書・職務経歴書の作成術や、採用者目線での面接対策などを学ぶことができます。セミナーを受講する方法でも求職活動実績になります。
失業保険を受給中なら、まず登録しておきたい転職支援サービスです。登録すると doda からカウンセリングの案内をもらえます。この案内に応じて各支店でカウンセリングを受けると、職業相談の求職活動実績にもなります。
つまり、 doda に登録しておけば、求人応募、セミナー、職業相談の3つの求職活動に使えます。
失業給付のために一石三鳥で使えるのはすごい
マイナビジョブ20’s
出典:
マイナビジョブ20's
- 首都圏・東海・関西で就職希望の20代限定
- 既卒・第二新卒・未経験業種の転職に強い
- 転職セミナーを実施している → セミナーを受講すると求職活動実績
- エージェントで相談できる → 職業相談で求職活動実績
マイナビジョブ20's は、新卒向け就活サイトで馴染みあるマイナビの転職支援サービスです。利用地域・年齢を限定していますが、求人数(非公開求人含む)は約3万件の大手です。
第二新卒・20代のキャリアチェンジに強く、年代を限定しているおかげでサービスは濃く、希望する業種・職種への転職成功率を高めることに成功しています。
ネットで受講できるセミナーを実施しており、はじめての転職に役立つ知識や、業種・職種別の転職術などを学ぶことができます。セミナーを受講する方法でも求職活動実績になります。
首都圏・東海・関西で就職希望の20代なら登録しておきたい転職支援サービスです。登録すると マイナビジョブ20's からカウンセリングの案内をもらえます。この案内に応じて各支店でカウンセリングを受けると、職業相談の求職活動実績にもなります。
利用者の条件に当てはまる人だけの特権
エージェントとの相談も実績
- 転職エージェントに登録したときのカウンセリング
- 希望条件などの話し合い
- 具体的な転職先・企業の紹介に応じる話し合い
転職エージェントとの職業相談とは、上のようなカウンセリングや話し合いが相談にあたり、求職活動実績になります。
利用開始は、各転職エージェントのHPから利用者情報を送信するところから始まります。エージェントからカウンセリングの案内をもらえるので、転職活動をはじめつつ求職活動実績として申告することができます。
転職エージェントの利用登録が済むと、希望条件のヒアリングがあります。また、希望に合う転職先・企業を紹介してもらえます。こういった場での話し合いは職業相談にあたります。
1回の相談(話し合いなど)が求職活動実績1回分になります。
失業認定申告書の記入
※お手元の失業認定申告書を見ながら読むとわかりやすいです。
- 上段 3-(1)(イ):転職エージェントで職業相談する場合
- 中段 3-(1)(イ):転職サイトでセミナーを受講する場合
- 下段 3-(2)応募欄:転職サイトで求人に応募する場合
転職エージェントを利用して求職活動した場合、失業認定申告書3-(1)(イ)職業紹介事業者に○をして求職活動の経過を記入します。相談・紹介の時点で実績になります。
転職サイトの求人に応募した場合、失業認定申告書3-(2)応募欄に求職活動の経過を記入します。応募の時点で実績になります。
注意すべき点は、1つの求人への一連の求職活動(紹介→応募→面接)は1回の求職活動として扱われることです。
辞退しても相談の時点で実績
転職エージェントで相談すると「職業紹介事業者との職業相談」にあたるため、相談した時点で求職活動実績になります。
面接や採用・不採用は実績とは関係なく、選考の経過がどうであれ、相談が求職活動実績です。また、応募したけど考え直して辞退した場合でも、相談が求職活動実績です。
仕事を紹介してもらって応募して面接したら実績になる。と思い込みがちですが、相談をしたことを実績1回分として失業認定申告書に記入できます。失業認定申告書3-(1)(イ)がそういう書式になっているとおりです。
まとめ
- 転職エージェントとハローワークを比較すると、求人の特徴に違いが見られる。都市圏の転職先や全国規模の企業の求人を探すときは転職エージェント、求人の少ない地域や地元で仕事を探すときはハローワークが利用しやすい。
- doda は、求人サイトと転職エージェントが合体している総合転職支援サービス。求人ページで直接応募でき、2社に応募すれば一気に2回の求職活動実績も可能。セミナーを受講する方法でも利用可能。
- マイナビジョブ20's は、新卒向け就活サイトで馴染みあるマイナビの転職支援サービス。セミナーを受講する方法でも利用可能。
- 転職エージェントとの職業相談とは、カウンセリングや話し合いが相談にあたるので求職活動実績になる。1回の相談(話し合いなど)が求職活動実績1回分。
- 仕事を紹介してもらって応募して面接したら実績になる。と思い込みがちだが、相談をしたことを実績1回分として失業認定申告書に記入できる。