ハローワークで職業相談することを思うと不安になる人もいるでしょう。
とくに求職活動実績にする目的で職業相談するときは、「実績目当てだろ」と怒られないか心配になるものです。
しかし、ハローワークの相談員は、求職者が実績目当てに職業相談を利用していることくらい分かっています。
ハローワークの職業相談は、求職者の就職支援を目的とするコーナーであり、仕事探しや就職の悩みなどを相談できるので積極的に利用したいところです。
もくじ
職業相談の不安とは
- 「紹介できる仕事」が無いって言われたらどうしよう。
- 希望条件に合わない仕事を紹介されたらどうしよう。
- 相談員が熱意のある人で、叱られたらどうしよう。
ハローワークで職業相談することになったところで、不安は付きものです。
職歴に自信がなかったり、就職活動に疲れて意欲が弱っていると、仕事を紹介してもらえないのではないかと考えてしまいます。
しかし、ハローワークの職業相談は就職に困っている人のためのコーナーなので、どのような状況の求職者であっても一緒に仕事探しの手伝いをしてくれます。
仕事を紹介してもらえないのではないかという不安はいらないでしょう。
職業相談の不安を払拭!
- ぜんぜん的外れな仕事を紹介してくる相談員もいる。
- 仕事を紹介してくれたとしても、希望に合わなければ断って良い。
- 仕事紹介の件数が相談員の「実績」になっていることを知っておくべき。
ハローワークで働いている相談員さんたちは、ハローワーク(公共職業安定所または労働局)に業務委託されたキャリアコンサルタントです。じつは相談員さんたちにも「実績」があることを知っておくと良いです。
相談員さんたちにとっての「実績」とは、職業相談で求職者に仕事紹介した件数です。そのため、できれば職業相談で仕事を紹介して件数を稼ぎたいというのが本音としてあります。
なんか仕事紹介したがると思ったら…
的外れな仕事を紹介されたら、断って構いません。また、どこが自分の希望と違うのかをちゃんと伝えることで、仕事紹介の精度は上がっていきます。
転職サイトでも仕事探しの相談ができます。カウンセリングを受けると求職活動実績になるので、とくに都市部で就職を考えているなら転職サイトは有用です。転職サイトのセミナーを受講する方法でも求職活動実績にできます。
職業相談で怒られることはない
- 「ちゃんと仕事、探してるんですか?」と怒られないか。
- 紹介された仕事を断ったら怒られないか。
- せっかく紹介してもらったのに面接に落ちてばっかりなので怒られないか。
仕事探しの本気度・熱量は人によって違うし、それを相談員さんが咎めてくるようなことはありません。面接に落ちてばっかりだと、むしろ心配されるでしょう。
就職活動の本気度なんてわからんよね
相談が仕事紹介の流れになると、なかなか断りにくい雰囲気になります。でも、希望に合わない仕事だったら断っても構いません。断り切れないときは「家に帰って、もう一回検討させていただきます。」と言えば良いです。
ただ、毎回仕事紹介してもらっているのに、毎回断っている状況はあまり好ましくありません。ペナルティもあります。
ハローワーク等が紹介する職業に就くことを正当な理由なく拒んだときは、その日から1ヵ月間、基本手当※の支給を受けることができません。※基本手当=失業手当のこと
東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』
相談員は、相談に応じながらパソコンで相談の中身を入力しています。ハローワークのデータに毎回の相談が記録されているわけです。
だから、むやみに仕事紹介をお願いしたり、求人票を出してもらうのではなく、ほどほどに断れるように話を進めるのがコツです。
職業相談ばかりだと怒られる?
- 相談員は、求職者が「実績目当て」で相談しにくることは百も承知。
- 職業相談が実績だからこそ、雇用保険受給資格者証にスタンプを押してくれる。
- 「認定に来たついでに相談して実績をつくって帰ってくださいね。」と案内しているハローワークもある。
「実績目当て」と思われそう…
この疑問を抱く人は、心根が真面目過ぎます。ハローワークの相談員さんたちは求職者が「実績目当て」で職業相談を利用していることくらい承知しています。
だから、優しい相談員さんだと「今日の相談で実績1回になりましたね」と親切に言ってくれたりします。
職業相談は意味ないのか
- 求人がハローワークが管轄する地域の企業にかぎられるため、地元で就職したい人じゃなければ意味がない。
- 紹介状で就職面接が有利になるわけではないので、紹介状に期待する意味はない。
- 求職活動実績にするのが目的なら職業相談する意味はない。
ハローワークの職業相談は、人によって利用価値の感じ方が違うかもしれません。
ハローワークの求人は地域性が高いため、地元の企業で就職したい人には使いやすいでしょう。
知っておくとよいのは、ハローワークの紹介状は求職者にとって意味ないものであるということです。
地元で就職希望じゃなければ意味ない
- ハローワークは、管轄する地域・地元の企業の求人を扱っている。
- 都市部で就職先を探すなら、転職サイトのほうが希望条件に合う企業を見つけやすい。
ハローワークが扱う求人は、そのハローワークが管轄する地域・地元の企業の求人です。
そのため、地元で就職先を探している人には向いています。しかし、都市部で就職先を探している人にとっては利用価値は低いでしょう。
都市部で就職先を探すなら、転職サイトのほうが圧倒的に良い企業を見つけやすいです。
紹介状は求職者にとって意味ない
- ハローワークの紹介状には、就職活動を有利にする効果はない。
- 紹介状は、企業が国に助成金を申請する際の必要書類というだけ。
- そのため、紹介状が無いとハローワークの求人には応募できない仕組みにしている。
ハローワークの紹介状があれば面接で有利になるような気がしますが、残念ながら紹介状にそのような効果はありません。
求人票に「ハローワークの紹介状を持参のこと」などの文言が書かれているのを見たことがあると思います。ハローワークの紹介状を企業側が欲しがる理由は、政府に助成金を申請するためです。
ハローワークの紹介状があっても選考で有利になるわけではないので、ハローワークの紹介状に期待して職業相談を受けるのは意味ないと言えるでしょう。
ハローワークの紹介状ってしょーもないな
職業相談は、求職活動実績のために利用してやればいいのです。
求職活動実績が目的なら意味ない
- 求職活動実績が目的なら、職業相談は手間がかかる。
- 紹介状を出されても、どうせ応募しないので無駄。
- ハローワークじゃなくても、もっと楽に求職活動実績にできる相談方法がある。
ハローワークで仕事紹介してもらって面接すれば実績。だと思い込んでいる人もいます。しかし、実績になる求職活動実績はハローワークの職業相談だけではありません。
失業認定申告書の3項目に「公共職業安定所」のほか「職業紹介事業者(転職エージェント)」「派遣労働事業者(派遣会社)」の文字が並んでいるとおりです。
- 転職エージェントに登録して、カウンセリングを受けたり、就業条件等を話し合えば職業相談にあたり求職活動実績になる。
- 派遣会社に登録して、労働条件等を話し合ったり、具体的な派遣先紹介に応じて話し合いになれば職業相談にあたり求職活動実績になる。
求職・就職に関するアドバイスをしてもらうなら、転職エージェントのセミナーを受講するのも方法のひとつです。転職エージェントが実施するセミナーの受講も求職活動実績になります。
職業相談は都市部の仕事探しでは意味ない
ハローワークの職業相談が意味ないと感じる人もいるようです。とくに大都市圏の場合は大企業の本社・支社も多いため、わざわざ地域の企業の求人を見る必要性を感じにくいかもしれません。
しかし、自宅近くで働きたい人にとって、地域性の高い求人が集まるハローワークは利用価値が高いでしょう。地元の中小企業の求人を多く扱っているのがハローワークの強みです。
もし、大都市圏に住んでいて地元の企業にこだわらない場合は、転職サイトで求人を探す方が就職先の選択肢は広がります。
- 転職サイトで求人に応募:求人に応募すると1社への応募が実績1回分。
- 転職支援サービスで相談:転職支援サービスでの相談(カウンセリングや希望条件等の話し合い)は職業紹介事業者との職業相談にあたる。
まとめ
- 相談員は、求職者が「実績目当て」で相談しにくることは百も承知。
- 仕事を紹介してくれたとしても、希望に合わなければ断って良い。
- 転職エージェントに登録して、カウンセリングを受けたり、就業条件等を話し合えば職業相談にあたり求職活動実績になる。
- 派遣会社に登録して、労働条件等を話し合ったり、具体的な派遣先紹介に応じて話し合いになれば職業相談にあたり求職活動実績になる。
- 仕事紹介にかぎらず、求職・就職のアドバイスをもらえるセミナーを受講しても求職活動実績になる。
- 求人サイトで求人に応募する方法なら1社への応募が1回の実績になる。転職サイトが実施するセミナーを受講する方法なら1回の受講が1回の実績になり、応募や面接がいらないので楽ちん。