派遣にエントリーして求職活動実績にする方法と注意点

派遣の仕事を探して求職活動しているとき、派遣案件へのエントリーが求職活動実績になるかどうか分からなくて困るかもしれません。

失業認定申告書の書式のとおり「派遣元事業主による派遣就業相談等」を行った場合は実績として申告できます。つまり、相談などの積極的な活動があった場合に実績になります。

派遣会社の案件は募集ではないため、派遣案件には直接応募できません。直接応募できる転職サイトで求人に応募すれば失業認定申告書に実績として記入できます。また、転職サイトが実施するセミナーを受講しても求職活動実績になります。

ブックマーク！求職活動実績の作り方【失業保険の認定クリア】

派遣のエントリーは実績になるか

• 派遣会社のHPやアプリの画面でエントリーボタンを押しただけでは求職活動にはならない。
• 派遣の公開案件は募集ではない。そのため応募することができず、失業認定申告書の応募欄に書くことができない。

派遣会社は職業紹介事業者ではないので、そもそも募集行為が認可されていません。派遣会社がHPやアプリで公開している案件は募集ではないので、エントリーは派遣会社に案件提示をお願いするきっかけにすぎません。

ハローワークは、派遣のエントリーボタンを押しただけの行動を求職活動とは見做みなしていないので注意する必要があります。

派遣のエントリーが応募と誤認されることがある

本来、派遣のエントリーを失業認定申告書3-(2)の応募欄に書くことはできません。

しかし記入のしかたが分からなくて応募欄に書いてしまい、そのまま失業認定されるケースもあります。応募欄に書かれた申告を見た認定員が、求人応募の申告と誤認してしまうからです。

派遣の場合は、派遣会社へ登録後に案件を提示されて求職活動がはじまります。自分で応募したことにはならないので、失業認定申告においては求人応募と誤認されないように注意しなければなりません。

派遣の求職活動が実績になる場合

派遣の求職活動が実績になるのは、派遣会社側と相談（話し合い）があった場合です。失業認定申告書の3-(1)（ウ）に「派遣元事業主による派遣就業相談等」と記載されているとおり、相談を実績として申告できます。

派遣会社がHPやアプリで公開している案件のエントリーボタンを押しただけでは、単に求人情報を見たことと変わらないので求職活動実績とは見做みなしてもらえません。

派遣登録は求職活動実績か

• 派遣登録とは派遣会社に出向いて利用者登録すること。
• 派遣会社の公開する案件のエントリーボタンを押すことは、派遣登録にあたらない。

派遣登録のために派遣会社に行くと、たいていはその場でカウンセリングを受けて、希望にマッチするいくつかの派遣先を提示してもらえます。

このように派遣先の提示があって話し合いをした場合は相談というかたちになり、求職活動実績として申告できます。派遣登録が実績というより、登録時の話し合いが実績になります。

失業認定申告書の記入

派遣とあわせて求職活動

派遣のエントリーで求職活動する場合は、結局、相談などの積極的な活動をする必要があります。しかし、なかなか希望するような案件が見つからず求職活動が進まないこともあるでしょう。

派遣の求職活動とあわせてセミナーで求職活動するのも効率的な方法です。1回のセミナーを受講が求職活動実績1回分になります。

• ハローワークのセミナー：ハローワークが実施。定員が決まっていて申込みが殺到するので受講しにくい。
• 転職サイトのセミナー：転職サイトなどが実施。頻繁に開催されており、申込みから受講まで数日のうちに実績をつくれる。

まとめ

• 派遣会社がHPやアプリで公開している案件は募集ではないので、エントリーは派遣会社に案件提示をお願いするきっかけにすぎない。
• 派遣のエントリーを失業認定申告書の応募欄に書いてしまうと、認定員が、求人応募の申告と誤認して失業認定が通ってしまうことがある。
• 派遣の求職活動が実績になるのは、派遣会社側と相談（話し合い）があった場合。
• 派遣先の提示があって話し合いをした場合は相談というかたちになり、求職活動実績として申告できる。派遣登録が実績というより、登録時の話し合いが実績になる。
• 派遣の求職活動とあわせてセミナーで求職活動するのも効率的な方法