職業講習会は求職活動実績1回分【雇用保険説明会だけじゃダメ】

雇用保険受給資格が決定すると、職業講習会(初回講習会)と雇用保険説明会に参加する流れとなります。

職業講習会に参加すると、最初の失業認定に必要な求職活動実績1回分になります。雇用保険説明会への参加は必須です。

いまのご時世で職業講習会や雇用保険説明会が実施されないと、どのように求職活動してよいかわからなくなる人も多いかもしれません。転職サイトで求人に応募するセミナーを受講する。といった方法でも求職活動実績になるので、心配な場合はこれらの方法で実績1回を申告すると万全です。

求職活動実績とは【失業保険を正しくきっちりもらうために】

最初の認定の求職活動回数

最初の失業認定は、受給資格決定日から約1ヵ月後にあります。最初の認定に必要な求職活動実績の回数は1回です。

給付制限ありの場合

自己都合退職の場合は給付制限があり、求職活動実績の回数がわかりにくいものです。給付制限明けの認定を最初の認定と誤認しがちですが、最初の認定は給付制限中にあります。

給付制限明けの認定は2回目の認定となり、この認定で申告しなければならない求職活動実績の回数は2回となります。

3回って書いてあったりするけど…

給付制限2ヵ月間の人は職業講習会の実績1回分を含めた合計2回となっています。

(※給付制限3ヵ月の人は職業講習会の実績1回分を含めた合計3回です。)

最初の認定は職業講習会が実績

失業認定 認定に必要な
実績回数
実績になる求職活動
最初の認定 1回 職業講習会への参加が自動的に実績となる
通常の認定 2回以上 求人への応募、職業相談、セミナー受講など

雇用保険受給資格決定日から最初の認定までの間に職業講習会と雇用保険説明会が実施されます。職業講習会を受けると、最初の認定に必要な実績1回分の求職活動になるため、ハローワークから積極的に受講するよう案内されます。

私は都内の職業講習会に参加しましたが、そのときに雇用保険受給資格者証と失業認定申告書が手渡されました。結局のところ、参加しなければならないようなものでした。

職業講習会を欠席した場合は、最初の認定までに自力で求職活動1回を行って申告しなければなりません。そのほか失業認定申告書を自分で入手したり、不慣れな中でいろいろと手間がかかることになってしまいます。

やっぱり参加したほうがぜんぜん楽ちん

職業講習会と雇用保険説明会の違い

  • 職業講習会:ハローワークの利用方法、求人パソコンでの仕事の探し方、求人票の見方、職業相談の方法などの講習。受講すると求職活動実績1回分になる。
  • 雇用保険説明会:失業給付や各種手当の仕組み、受給資格者証の見方、失業認定の申告書類、不正受給などの説明。

雇用保険受給資格が決定すると、職業講習会と雇用保険説明会の参加日程を案内してもらえます。

職業講習会の参加は、最初の認定に必要な求職活動実績1回分になります。つまり、ハローワークの案内にしたがって職業講習会に参加すれば、最初の認定を通過できることになります。

雇用保険説明会の参加は必須となっています。参加できない場合はハローワークに連絡して日程変更してもらわなければなりません。

失業認定申告書の記入

ア 求職活動をした

  • 求職活動の方法:(ア)公共職業安定所による職業相談、職業紹介等
  • 活動日:職業講習会に参加した日付
  • 利用した機関の名称:職業講習会を実施したハローワークや施設の名称
  • 求職活動の内容:「職業講習会」などの名称

雇用保険説明会が無いときは動画

いまのご時世のなかでは、職業講習会や雇用保険説明会が行われない場合があります。

ハローワークによっては、雇用保険説明会のかわりとして、厚生労働省がYouTubeで公開している『基本手当を受給されるみなさまへ』という説明動画を視聴するように案内しています。

最初の認定日までに動画の視聴を済ませておくように案内している場合もあるので、ハローワークや労働局の案内には注意しておく必要があります。

私の場合は、雇用保険説明会を実施できないので動画を見るように案内されました。最初の認定で動画を見たことを伝えたら失業認定してもらえました。

まとめ

  • 最初の認定に必要な求職活動実績の回数は1回。
  • 給付制限明けの認定を最初の認定と誤認しがちだが、最初の認定とは給付制限中に設けられている失業認定のこと。
  • 職業講習会の参加は、最初の認定に必要な求職活動実績1回分になる。つまり、ハローワークの案内にしたがって職業講習会に参加すれば、最初の認定は自動的に通過できることになる。
  • 職業講習会を欠席した場合は、最初の認定までに自力で求職活動1回をおこなって申告しなければならない。
  • 職業講習会や雇用保険説明会が実施されないときは、転職サイトで求人に応募するセミナーを受講する。といった方法で実績1回を申告すると万全。

職業講習会の持ち物は?所要時間は何時間?

受給資格を申請したときにハローワークから案内されます。東京労働局の場合は、

  • 所要時間:1時間程度
  • 持ち物:受給資格者のしおり、失業認定申告書、ハローワークカード、筆記用具

雇用保険説明会の持ち物は?所要時間は何時間?

受給資格を申請したときにハローワークから案内されます。東京労働局の場合は、

  • 所要時間:2時間程度
  • 持ち物:受給資格者のしおり、失業認定申告書、認定スケジュール、印かん、筆記用具
    ※そのほか受給資格申請のときに不足していた書類があれば要提出

雇用保険説明会に参加するときの服装は?

服装は自由です。ほとんどの人が普段着で参加していました。

雇用保険説明会に子連れで参加できますか?

子連れで参加することはできません。お子様がいる方は預けて、本人だけが参加できるよう用意しなければなりません。

雇用保険説明会に遅刻するどうなりますか?

「時間厳守」と案内されているとおり、遅刻は厳禁です。遅刻すると参加させてもらえないと思っておいたほうが良いでしょう。