面接落ちたい…紹介状で面接辞退したら求職活動実績になるか

失業保険をもらうための求職活動実績には、毎月頭を悩ませるものです。「ハローワークで紹介状もらって面接すれば実績1回。」と思い込む人も多いのですが、紹介状を出してもらった時点で「公共職業安定所による職業紹介」にあたるので求職活動実績になります。

つまり、求職活動実績のために面接するまでもないわけです。面接しなければ「面接落ちたい」という状況にすらなりません。

ハローワークの紹介をことわりきれず紹介状を出されてしまっても、紹介を辞退(キャンセル)して構いません。紹介を辞退しても、職業紹介がすでに求職活動実績になっています。

職業紹介はハローワークだけとはかぎりません。失業認定申告書3-(1)(イ)を見るとわかるとおり、職業紹介事業者(転職支援サービス)での仕事紹介も職業紹介にあたります。

転職支援サービスは、求人への応募セミナー受講なども求職活動実績になるので、いろいろな求職活動の方法を知っておくと便利です。

ハローワークの紹介状とは【選考で有利になるんでしょ?】

「面接落ちたい」すでに実績

  • 紹介状を出してもらった時点で求職活動実績
  • 雇用保険受給資格者証にスタンプをもらえる
  • 面接までしなくても、紹介状は辞退してよい

失業保険のためにハローワークで紹介状をもらって面接を受けたものの、求職活動実績だけが目的だったら「面接落ちたい」と思うでしょう。

しかし、面接を受ける以前に紹介状を出してもらっている時点で求職活動実績になるので、面接までしなくても良いのです。

紹介状を出してもらって「やっぱりなんか希望条件とちがう」と思ったら、紹介状を辞退しても構いません。それでも、職業紹介してもらったことが求職活動実績になります。

面接しないとダメなんだと思ってた

職業紹介事業者なら「面接落ちたい」は無い

職業紹介事業者(転職支援サービス)での仕事紹介なら、カウンセラーと話し合う段階でお断りできるので、「面接落ちたい」という状況が生まれません。

カウンセラーが、求職者の希望条件や職務経歴からしっかりとマッチングしてくれるので、面接にすすんだときは内定が近いとも言えます。「面接落ちたい」とはならないわけです。

転職支援サービスで仕事紹介してもらったときの話し合いは職業紹介事業者との職業相談にあたるので求職活動実績になります。

ハローワークの紹介の辞退

  • 応募するまえに辞退する場合:紹介状をハローワークに返却。またはハローワークに辞退することを連絡。
  • 面接するまえに辞退する場合:応募した企業・会社に辞退する旨を連絡。さらにハローワークに辞退したことを連絡。

ハローワークで紹介状をもらったとしても、考え直した結果、やっぱり辞退したいというときもあります。

辞退したら求職活動を取り消す。とか、キャンセルしたら実績として認めない。ということはありません。就職に向けて動くか、辞退するかを選ぶことは職業選択の自由だからです。

辞退することについて、ハローワークからとやかく言われることもありません。

私はハローワークから一気に4社の紹介状を出されてたことがあります。「4枚もいらないです。」と言うと、「応募しなくてもいいので、一応出しておきます。」とのことでした。結局4枚ともハローワークに返却しましたが、特に辞退の理由は聞かれませんでした。

ハローワークで紹介状をもらったけど応募辞退

ハローワークで紹介状をもらったけど応募を辞退したい、応募しない場合は、紹介状をハローワークに返却するか、ハローワークに辞退することを連絡して伝えます。

なかなか勇気のいることですが、

検討してみたんですが、希望する条件とちがうのでお返しします。

と伝えれば大丈夫です。

ハローワークで紹介してもらったけど面接辞退

ハローワークの紹介に応じて面接予定まですすんだけど辞退したい場合は、まず面接予定の企業に連絡します。

恐ろしいほど勇気のいることですが、

ハローワークから紹介されて面接予定の者ですが、他社で選考をすすめていただいておりますので辞退させていただきます。申し訳ございません。

と伝えるのが良いでしょう。

企業に連絡したあとで、ハローワークにも面接を辞退したことを連絡します。

紹介状を辞退するときの理由

  • 検討したけど、やっぱり希望する条件とちがった。
  • 他社で選考がすすんでいるので、そちらを優先することにした。
  • 他社で先にご縁(内定)があった。

紹介状をもらったけど辞退してかまわない。とは言っても理由に困るものです。紹介状の辞退の理由は、上のような当たりさわりのない理由が適切です。

「他社で先にご縁があった」というのは、角が立たない大人おとなのことわり文句と言えるでしょう。

要領よくやればよいってこと

失業認定申告書の記入

  • 求職活動の方法:(ア)公共職業安定所による職業相談、職業紹介等
  • 活動日:職業紹介があった日付
  • 利用した機関の名称:紹介してもらったハローワークや施設の名称
  • 求職活動の内容:紹介、面接辞退など活動の内容

ハローワークの紹介より楽な求職活動

正当な理由がないにもかかわらず、ハローワークが紹介する職業に就くことを拒んだときは、その日から1か月間「基本手当」は支給されません。

※基本手当とは、失業手当のこと。

ハローワークで紹介状をもらうと、辞退するときにちょっと気を遣います。ハローワークから何度も紹介してもらっているのに、何度も紹介を辞退し過ぎると支給停止になることもあります。

とりあえず求職活動実績だけが目的なら、紹介状を出してもらわないようにするのが気苦労しない方法です。

ハローワークの職業紹介ではなく、別の求職活動実績の方法を知っておくと便利です。転職支援サービスを利用した求職活動実績は気苦労が少ないです。

  • 転職サイトで求人に応募:1社への応募が実績1回分。応募した時点で実績になる。応募は辞退しても構わない。
  • 転職サイトでセミナー受講:1回のセミナー受講が実績1回分。受講すると実績になる。選考や面接をしなくて済む。

まとめ

  • ハローワークで紹介状もらって面接すれば実績。と思い込む人も多いが、紹介状を出してもらった時点で「公共職業安定所による職業紹介」にあたるので求職活動実績になる。
  • 面接を受ける以前に紹介状を出してもらっている時点で求職活動実績になるので、面接までしなくても良い。
  • 紹介状を出してもらって「やっぱりなんか希望条件とちがう」と思ったら、紹介状を辞退しても構わない。それでも、職業紹介してもらったことが求職活動実績。
  • 辞退したら求職活動を取り消す。とか、キャンセルしたら実績として認めない。ということはない。職業選択の自由だから。
  • 紹介状の辞退の理由として「他社で先にご縁があった」と言うのは、角が立たない大人のことわり文句。
  • ハローワークの職業紹介ではなく、別の求職活動実績の方法を知っておくと便利。求人への応募セミナー受講なども求職活動実績になる。