資格試験の受験は求職活動実績【勉強中の失業保険受給方法】

国家資格や検定の受験は、失業保険を受給するための求職活動実績になります。資格取得が実績になるのではなく、受験を実績として見てもらえます。

失業の認定における求職活動実績となるもの

(5) 再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験を受験

東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』

失業認定申告書3-(1)求職活動欄に、受験した日付と資格名称を記入して申告します。

ただし、実績になるのは受験です。そのため、勉強中の失業認定には別の方法で求職活動を行わなければなりません。

手早く実績にできる求人応募や、参加することで実績になるセミナーを利用するとよいでしょう。

ブックマーク!求職活動実績の作り方【失業保険の認定クリア】

実績になる国家資格・検定

国家資格 公的資格 民間資格
司法書士
行政書士
社会保険労務士
宅建士
公認会計士
中小企業診断士
管理栄養士など
日商簿記検定
実用英語技能検定
登録販売者
介護職員初任者研修
秘書検定
CADトレース
ケアマネジャーなど
TOEIC
TOEFL
MOS
CCNA
VBAエキスパート
建築CAD検定
医療事務など

国家資格や公的資格は名の通った資格が多いので、失業認定でも認定員に理解してもらいやすいです。

民間資格については、自社製品の取り扱いに特化した資格、団体・企業が独自に資格化したものが多いため、求職活動実績とするうえで注意が必要です。

判断は「再就職に資する資格」と言えるかどうかにります。受験した民間資格が求職活動実績にあたるかどうかは、ハローワークで確認しておく必要があります。

再就職に資する資格とは

「資する」とは役立つという意味です。再就職の求職活動でアピールできる資格再就職先の業務に活かせる資格が再就職に資する資格にあたります。

受験を求職活動実績にするには

資格試験・検定を求職活動実績として申告できるのは受験です。勉強期間や受験申込は実績にできません。

失業認定では、失業認定申告書とあわせて受験を証明できる書類を提出します。

  • 受験票(または受験票のコピー)
  • 受験料の払込完了メールのコピー
  • 合格証

合格証については、それが受験を証明する書類になります。合否結果が出ていない場合は、受験日が記載された書類(受験票のコピーなど)で受験を証明します。

受験票が受験会場で回収されてしまうことがあるので、受験前に受験票をコピーしておくとよいでしょう。

失業認定申告書の記入

国家試験・検定受験の求職活動実績を失業認定申告書に記入する例を示す画像

ア 求職活動をした → (1)求職活動をどのような方法で行いましたか。

  • 求職活動の方法:記入なし
  • 活動日:国家試験または検定の受験日
  • 利用した機関の名称:記入なし
  • 求職活動の内容:国家試験または検定の名称

不合格でも求職活動実績

資格試験の受験が求職活動実績になるため、試験の結果は実績と関係ありません。もし不合格だったとしても、受験の時点で求職活動実績1回分になります。

受験した直後の失業認定で1回分の求職活動実績として申告します。

1回分?あとの1回は?

受験とは別の求職活動実績を用意しなければなりません。

勉強期間の求職活動方法

  • ハローワークで職業相談する:ハローワークに出向けば手早く実績になる。ただし、熱心な相談員に職業紹介されると選考に進むのでわずらわしい。
  • 転職サイトで求人に応募する:転職サイトで応募した時点で実績になる。ただし、選考が進むにつれて気分的に後ろめたくなることもある。
  • 転職サイトでセミナーを受講する:誰も傷つけない。

勉強期間に失業手当をもらう場合は、認定期間(4週間)に2回の求職活動を行って実績として申告しなければなりません。

とは言え、「勉強してるんだから面接なんて行けないし、うそつくわけにもいかないし…」

求人に応募する方法は手早く求職活動実績にできます。が、勉強している最中さなかで選考に巻き込まれるというのもわずらわしいものです。

転職サイトが実施するセミナーを受講するのが理想的な活動方法です。ネットで申し込んで、数日の間に受講できるので時間がないときにも利用しやすいです。

まとめ

  • 国家資格や検定の受験は、失業保険を受給するための求職活動実績になる。資格取得が実績になるのではない。
  • 「再就職に資する資格」であること。国家資格や公的資格は名の通った資格が多いので、失業認定でも認定員に理解してもらいやすい。ただし、民間資格はあらかじめハローワークで確認したほうがよい。
  • 失業認定では、失業認定申告書とあわせて受験を証明できる書類を提出する。
  • 資格試験の受験が求職活動実績になるため、試験の結果は実績と関係ない。
  • 勉強期間に失業手当をもらう場合は、認定期間(4週間)に2回の求職活動を行って実績として申告しなければない。転職サイトが実施するセミナーを受講するのが理想的な活動方法。