コロナ禍では緊急事態宣言やまん延防止重点措置のせいで思うように求職活動できないことがあります。ハローワークが来所を制限している期間は郵送認定を受け付けてくれます。
郵送認定を実施している期間では、求職活動実績を免除する特例を出すことがあります。コロナ禍で求職活動できなかった場合は、失業認定申告書にその旨を記入してハローワークに郵送すれば失業認定を受けることができます。
コロナウイルス感染を懸念して外出しにくいときは、転職サイトで求人に応募する。セミナーを受講する。などの方法で求職活動実績にすることもできます。
説明会はWeb動画で代替
失業保険の受給資格が決定すると、決定日から1ヵ月後に最初の認定があります。この認定では1回の求職活動実績が必要ですが、雇用保険説明会のあとに実施される職業講習会に参加することで自動的に1回分の求職活動実績になります。
しかし、コロナウイルス感染防止のためにハローワークが雇用保険説明会を中止することがあります。その場合、厚生労働省がYouTubeで公開しているWeb動画「基本手当を受給されるみなさまへ」の視聴で代替すると案内しています。
※基本手当とは失業手当のこと
(下の動画が厚生労働省の動画です。このページでそのまま視聴できます。)
最初の認定日の求職活動とWeb動画視聴の扱いについては、各地の労働局・ハローワークによって対応が異なります。緊急事態宣言中は労働局やハローワークから出されている案内に注意する必要があります。
コロナで求職活動ができない
- 郵送で失業認定を受けられる。
- 感染を懸念して求職活動ができなかった場合は、「感染防止のため求職活動ができなかった」と記入して申告できる。
コロナウイルスの緊急事態宣言やまん延防止重点措置のせいで、求職活動が思うようにできないことがあります。このような時期は、各地域の労働局が郵送認定を実施しています。
郵送認定のやり方(東京労働局の場合)
- 緊急事態宣言またはまん延防止重点措置が解除された次の認定日まで郵送認定してもらえる。
- 雇用保険受給資格者証・失業認定申告書・返信用封筒をセットでハローワークに郵送する。
- 郵送期限は認定日から7日以内。郵送が間に合わない場合は、認定日から4週間(28日間)以内にハローワークに来所すれば認定を受けられる。
郵送認定のやり方は、各地の労働局から案内されています。認定に通っているハローワークを管轄する労働局のホームページで確認すると良いでしょう。
失業認定申告書の記入
- 3:イ 求職活動をしなかった
理由:「新型コロナウイルス感染防止のため求職活動ができなかった」 - 4:ア 応じられる
- 備考:「新型コロナウイルス感染防止のため安定所に来所困難」
(連絡のつく携帯番号などを記入)
緊急事態宣言中・まん防期間の免除
- 最初の認定に必要な求職活動実績:職業講習会および雇用保険説明会が中止された場合は、かわりにYouTubeの説明動画を視聴して申告する
- 通常の認定に必要な求職活動実績:失業認定申告書に「新型コロナウイルス感染防止のため求職活動ができなかった」と記入して郵送すれば免除
コロナウイルス感染拡大によって緊急事態宣言やまん延防止重点措置が発令されている時期は、各地の労働局が来所を控えるように案内しています。
最初の認定(受給資格決定日から1ヵ月後の認定)は、平常では職業講習会に参加することで自動的に求職活動実績になります。しかし、コロナ禍ではYouTubeの説明動画を視聴するように案内されることがあります。この場合は動画視聴を失業認定で申告することになります。
通常の認定(2回目以降の失業認定)は、平常では2回以上の求職活動実績を申告する必要があります。しかし、コロナ禍で求職活動ができなかった場合は、失業認定申告書にその旨を記入してハローワークに郵送すれば失業認定を受けることができます。
コロナ禍で可能な求職活動
コロナ禍では思うように求職活動できない状態になりがちです。緊急事態宣言が出ていない地域では、通常どおり2回以上の求職活動実績を申告しなければなりません。
とはいえ、コロナウイルス感染を懸念して外出しにくい状況では、ハローワークで求職活動するのも困難なものです。
このような場合は、転職サイトを利用して求職活動することができます。
- 転職サイトで求人に応募する:1社への応募を求職活動実績1回分として申告できる。
- 転職サイトでセミナーを受講する:1回の受講を求職活動実績1回分として申告できる。選考や面接がないので気楽。
まとめ
- コロナウイルス感染防止のためにハローワークが雇用保険説明会を中止することがある。厚生労働省がYouTubeで公開している動画の視聴で代替する。
- コロナウイルスの緊急事態宣言やまん延防止重点措置の時期は、各地域の労働局が郵送認定を実施している。
- コロナウイルス感染を懸念して外出しにくい状況では、ハローワークで求職活動するのも困難。転職サイトで求人に応募する方法とか、セミナーを受講する方法で求職活動するとよい。