失業保険を受給するための求職活動実績は、ハローワークで職業訓練について相談することでも実績になります。
都市部のハローワークでは職業訓練専用の相談窓口がありますが、地方のハローワークは職業相談窓口で対応しているところもあります。
職業訓練の相談をすると、相談の終わりにスタンプをもらえます。スタンプが求職活動を証明するので、失業保険の実績として申告できます。相談1回が求職活動実績1回分です。
残り1回分の実績は、転職サイトで求人に応募する方法や、セミナーを受講する方法で求職活動実績にするのが簡便です。
職業訓練の相談は、興味のある職業訓練について疑問点を聞けばよいだけなので相談自体がしやすいです。
職業訓練相談は求職活動
ハローワークで職業訓練の相談をすると、1回の訓練相談が求職活動実績1回分になります。訓練に申し込むかどうかは関係なく、相談をすれば実績になります。
訓練相談の終わりに雇用保険受給資格証にスタンプをもらえます。このスタンプが求職活動の証明になります。
申込みしなくてもよい
職業訓練相談のなかで話がはずむと、訓練の申込書をもらうことがあります。
申込書をもらったとしても、検討してみて「やっぱり違うな」という場合は申込みしなくて大丈夫です。
申込みしないときは、ハローワークに申込書を出さなければよいだけです。
相談の履歴は記録される
ハローワークで訓練相談をすると、その相談の履歴はハローワークのデータに残ります。相談のときに相談員が手元のパソコンに打ち込んで、ハローワークのデータに記録しています。
そのため、次の訓練相談では「前回も訓練相談を受けてますね。今回はどうしましたか?」と聞かれることがあります。何度も訓練相談だけ受けていると、不自然な態度に見られるかもしれません。
職業訓練の相談の流れ
- ハローワーク職業訓練の情報を入手して、訓練を選ぶ。
- ハローワークの受付で職業訓練の相談を申し込む。
「この訓練について相談したいんですけど」 - 職業相談の窓口に行って、相談員に相談する。
「この訓練を受けたいんですけど、倍率ってどのくらいですか?」 - 失業認定申告書の3-(1)求職活動欄に記入する。
ハローワーク職業訓練の情報は、管轄のハローワークホームページまたはハローワークに置いてあるパンフレットで入手できます。
職業訓練を選ぶときは今の自分がもっとも興味のある分野を選ぶと良いでしょう。ただ、訓練校は定員が決まっているうえに申込みが殺到します。都市部では職業訓練に合格することは難しい状況になっています。
相談のなかで、訓練校の倍率(応募者数)を聞くと相談員がその場で調べて教えてくれます。
失業認定申告書の記入
※上:職業訓練の相談 ※下:転職サイトのセミナー受講
ア 求職活動をした
- 求職活動の方法:(ア)公共職業安定所…による職業相談、職業紹介等
- 活動日:職業相談をした日付
- 利用した機関の名称:利用したハローワークの名称
- 求職活動の内容:紹介された状況、求職活動の進展など
職業訓練説明会も実績
ハローワークでは不定期に職業訓練説明会を実施しています。職業訓練校の訓練詳細、修了後の就職先などについて質問したり相談できます。
職業訓練説明会に参加することも求職活動にあたり、説明会への参加1回が求職活動実績1回分になっります。
職業訓練説明会の案内は、管轄のハローワークホームページまたはハローワークに置いてあるパンフレットで入手できます。
職業訓練前の求職活動実績
職業訓練に通うことが決まっても、訓練前の期間に失業手当を受給するなら求職活動する必要があります。
いますぐ就職できる状況ではなくなるのに求職活動する。というのは矛盾している感じですが、失業手当の受給を望むなら求職活動実績をつくらなければなりません。
このようなときはセミナーを受講すると気兼ねなく実績をつくれます。ハローワークまたは転職サイトが実施しているセミナーを受講すると求職活動実績になります。
まとめ
- 失業保険を受給するための求職活動実績は、ハローワークで職業訓練について相談することでも実績になる。
- 職業訓練相談で訓練の申込書をもらうことがあるが、申込みしないときは、ハローワークに申込書を出さなければよい。
- ハローワークで訓練相談をすると、その相談の履歴はハローワークのデータに残る。求職活動実績のために職業訓練相談を利用するのは、受給期間中に1~2回程度にしておくのがよい。
- 残り1回分の実績は、転職サイトで求人に応募する方法や、セミナーを受講する方法で求職活動実績にするのが簡便。
- 求職活動実績が目的なら、興味のある訓練の倍率(応募者数)を聞くのが手早い方法。倍率を教えてもらったら「ありがとうございました。検討してみます。」という流れで相談を終えることができる。