もしもし、電話の問い合わせは求職活動実績になりますか？

失業認定申告書に、電話で問い合わせしたことを求職活動実績として記入してよいのか。失業認定が近づくと、なんとかして失業認定申告書に書ける求職活動を用意しなければなりません。

ネットなどで見つけた求人の不明点について電話で問い合わせしても、その行動は一方的であり、やりとりになっていません。残念ながら、ハローワークに提出する失業認定申告書に書ける求職活動ではないということです。

失業認定申告書で申告できる求職活動の方法は、公共職業安定所（ハローワーク）・職業紹介事業者（転職支援サービス）・労働者派遣事業者（派遣会社）による求職活動です。そのため、

などの方法で求職活動をしなければなりません。

電話問合わせは実績にならない

電話の問い合わせは、求職活動実績にはなりません。

ハローワークが求職活動とみなしているのは、公共職業安定所・職業紹介事業者・労働者派遣事業者を対象とした相談などの活動です。失業認定申告書3-(1)では求職活動の方法を選択しますが、電話の問い合わせは求職活動に当てはまりません。

電話の問い合わせは、応募の前段階の行動です。失業認定申告書3-(2)応募欄は応募の実績を記入する欄ですが、電話の問い合わせは応募に至っていません。

そのため、電話の問い合わせは求職活動実績として申告できません。

失業認定で求職活動実績を申告するときは、基本的に自己申告となります。「自分のおこなった活動は、就職に向けた積極的な求職活動です。」と言えるなら、その手段が電話でも求職活動実績として申告できるわけです。

「電話で問い合わせしたけど、実績にしていいのかな。」という疑問を持つ時点で、求職活動として申告できるほどの自信が無い証拠とも言えます。

失業認定で「実績になっていない」とか言われたら困る

登録に際して希望条件面等について話し合う場合、具体的な派遣先や求人の提示があり、それに答える場合など、職業紹介事業者、労働者派遣事業との間でやりとりがあれば求職活動実績になります。

東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』

職業紹介事業者とは転職エージェントのことです。転職エージェントや派遣会社とやりとりがあれば求職活動実績になると記載されています。

やりとりって言われてもわからない

具体的な例としては相談や話し合いです。

転職エージェントや派遣会社とのやりとりのうちで、電話での話し合いになるのは仕事の候補を提示されたときが多いでしょう。

電話で具体的な転職先・派遣先の企業を提示されて、しっかりと話し込んだ場合は求職活動実績として申告しても大丈夫です。

緊急事態宣言やまん延防止重点措置の発令中に、ハローワークが来所を断っていることがあります。でも、ハローワークが閉まっちゃうと求職活動実績をつくれなくて困ります。

求職者の少ない地域のハローワークでは、電話で職業相談を受けて対応することがあります。都市圏のハローワークでは電話の職業相談は実施していません。

電話で職業相談を実施しているかどうかは、ハローワークに電話して確認してみると良いでしょう。

コロナ禍ではハローワークが閉まっていたり、外出の自粛期間は思うように求職活動できないものです。それでも失業認定のために求職活動実績をつくらなければなりません。

むちゃくちゃだ

自宅でもできる求職活動を知っておくと便利です。転職支援サービス（転職サイトなど）を利用すれば、スマホやPCで求職活動できます。

求人への応募：転職サイトの求人ページから応募すると、1社への応募が求職活動実績1回分になります。サイト内で履歴書を作成して使い回しできるので、2社に応募して一気に2回の求職活動実績も可能です。
セミナー受講：転職サイトによっては転職セミナーを実施しています。1回のセミナー受講が求職活動実績1回分になります。サイト内のセミナー情報ページから申し込んで数日のうちに受講できます。選考や面接とは関係ない求職活動なので気楽です。

電話の問い合わせは、求職活動実績にはならない。
ハローワークが求職活動とみなしているのは、公共職業安定所・職業紹介事業者・労働者派遣事業者を対象とした相談などの活動。
電話の問い合わせは、応募の前段階の行動。応募に至っていないため求職活動実績として申告できない。
職業紹介事業者とは転職エージェントのこと。転職エージェントや派遣会社とやりとりがあれば求職活動実績になる。
電話で具体的な転職先・派遣先の企業を提示されて、しっかりと話し込んだ場合は求職活動実績として申告しても大丈夫。
コロナ禍ではハローワークが閉まっていたり、外出の自粛期間は思うように求職活動できないもの。スマホやPCで転職サイトの求人に応募する、セミナーを受講する方法なら自宅で求職活動できる。